「いやー…怖かったです。初めて見ましたもん、あんな瀬那先輩」
2年の明音が言う。
同じく2年の舞華も「こわかったです」とうなずく。
そりゃそうだよね。今まであんなんじゃなかったもん。
「いつからだったっけえ~?あんなに瀬那がツンツンってしだしたのはあ~?」
佳葉が言う。相変わらずおっとりふわふわ口調だなあ。
「ちょうど3日前よ、瀬那がキレやすくなったのは」
ひょ、とドアの隙間から顔をだして言う夏樹。日にち覚えてるとか、さすがよく人間観察してる夏樹。
「そうだっけ?さっすが美人でお姉で人をよく見てる夏樹!あたしそんなん全然覚えてないわー!あはははは!」
「………オネエ?」
ぎろり、夏樹に睨まれる。え、そこ睨むとこ?うわわでも怖ああああっ!
「うわわわ違うそっちのオネエじゃなくて偉大な偉大なお姉様のお姉だからお願いだから睨まないでええ!!」
お願いだからその強烈な顔でこっち見ないでマジで!あたし死んじゃう気がする!あの目には殺力がある!
必死に弁解すると、「ふん、朝香がそういうなら私の思い違いなのね?…ふーん、私を褒めても何もでないわよ」
………うわ、でたよ夏樹の超上から目線。まじ上からナツキだよ。うーえーかーらーなつーきーなんちゃって。
