「本当にごめん…。あの日ね、勇人からのメールが嬉しくて、つい浮かれてたら忘れてたの」 そう。勇人の事をいっぱい考えていたら、返事をしていない事にすら、気付かなかった。 本当に、それだけ嬉しかったんだよ? すると、勇人はゆっくりと振り向いて、優しく微笑んだ。 「嘘だよ。怒ってない」 そう言うと、勇人は私の手を取り、真面目な顔になった。