「なあ、竜。今、悲鳴が聞こえなかったか?」 「ああ、聞こえた。行ってみようぜ」 人気のない路地裏を走り、声が聞こえた方へ向かうと、数人の男たちが見えた。 「いや~!」 明らかに、女の悲鳴じゃん! 「おい!てめぇら、何やってるんだよ」 人のテリトリーで、好き勝手やってんじゃねえよ! 「うわっ、勇人に竜じゃん!」