「ねえ、ねえ。そんな話しは止めにして、早く行こうよ!ごめんね。寝坊して」 美優は、あくまでも明るくそう言った。 きっと、一番話しを切り上げたいのは、美優だろうな。 「うん。そうだな。行くか?」 なあ、美優。 もう少しだけ、秘密にさせてな。 オレの正体を…。 やっぱり、オレはどうしても、お前が気になって仕方ない。 高鳴る気持ちを抑え、車を走らせた。