「別に送るくらい、いいだろ?」 いちいち、うるさい奴だな。 「さあ、どうかね?昨日、助けられた時点で、美優の中では、お前は王子様だと思うよ?」 王子様…ねえ。 大丈夫だって。 オレの正体を知れば、嫌でも向こうから離れて行くよ。 そう言おうとして、止めた。 竜に反抗すると、結構面倒臭くなるから。