「おい!本気かよ勇人」 駐車場に向かう途中、竜が小声で言ってきた。 「何がだよ」 美優は、少し後ろからついて来る。 「相手は一般人だぞ?あんまり深入りさせるなよ」 「深入り?」 「ああ。こういう事してると、あの子勘違いするかもよ?」 何が言いたいんだよ、こいつは。 オレが黙っていると、少しイラついた様に、竜は言った。 「だから、あんまり接触持つと、勇人の事を好きになるんじゃねえの?」