言えない秘密~ヤクザが愛する女~




「勇人!何でここに?」


久しぶりの勇人は、少しも変わった所はなかった。


懐かしい・・・。


勇人はチラッとだけ私を見ると、視線を男たちに移し睨みつけた。



「そいつは実和じゃない。離せ」


戸惑いながら、私と勇人を交互に見る男たちに、勇人はイライラしたように怒鳴った。


「離せって言ってんだろ!!」


思わずビクっとするほどの大声だ。


「勇人、お前は目障りなんだよ。この世界には邪魔なんだ」


リーダー格の男は、ゆっくりと冷静にそう言った。


目障り!?


何てひどい・・・。


すると、勇人はニヤっと笑い、


「ちょうどいいか。お前たちみたいな雑魚は、こっちから片付けてやるよ」


そう言ったのだった。