「お疲れ様で~す!良かった。間に合った~」 何とか滑り込みセーフ! 「ハハ。大丈夫かよ?」 「あっ、先輩。こんにちは!」 一足先に来ていた高志(たかし)先輩が、笑いながらやって来た。 いつ見ても素敵だな~。 私より、一歳年上の高校三年生。 地元でも有名な、進学校に通っているのだ。 かっこよくて、社交的で、頭もいい先輩は、バイト先でも人気No.1。