「ねえ、美優。ヤクザがいいとは思わないけど、私は反対もしないよ。美優の気持ちが大事だから」 「ありがとう。佐絵」 でも、結婚するんじゃ、どうしようもないし…。 「あっそうだ。美優も高志のお見舞いに来て!会いたがってたから」 “高志“か…。 いつの間にか、二人の距離は縮まってるんだね。 嬉しいような、寂しいような…。 「分かった。行くね」 先輩には謝らないといけないし、気分転換にもなる。 明日、会いに行こう。