え? ヤクザ…? 「何言ってるのよ。冗談だよね?」 あまりにも、信じられないんだけど。 だけど、勇人は首を横に振った。 「本当。オレの家は、ヤクザの世界でもトップの組なんだよ」 「組?トップ?」 聞き慣れない言葉に、動揺してしまう。 「勇人と付き合ってるから、襲われたの?」 そう聞くと、もっと驚く事を言った。 「違う。オレさ、婚約させられそうなんだ。だから、美優との事を妨害されてる…」