「美優、本当にごめん」


部屋に入るなり、勇人は真面目に謝ってきた。


私は、どうしても勇人の顔が見れず、ついそっぽを向いてしまう。


何で、連絡をくれなかったのかな・・・。


それが聞きたいのに、どうしても口に出せなかった。


「美優・・・。こっち見ろよ・・・」


勇人は私の腕を掴むと、ゆっくりと振り向かせた。


と同時に、私は何故だか涙が、ポロポロとこぼれ落ちた。


「美優・・・」


ほら、勇人が驚いてるじゃん。


泣く女なんて引かれちゃう。


そう思っても、どうしても涙を止められなかった。