言えない秘密~ヤクザが愛する女~




「ああ、勇人。ちょっと、こっちへ座れ」


久しぶりに顔を合わせるのに、愛想無いよな。


小さくため息をつきながら、ゆっくりとソファーに座った。


正面の親父は、本当に威厳があって、息子のオレでも緊張する。


「最近、だいぶ派手にやってるらしいじゃん?」

親父は目を合わさず、タバコに火をつけながら言った。


くそ~。何で知ってるんだよ。