車を飛ばしながら、本当は今すぐにでも、美優に会いに行きたい。 そう、思っていた。 でも、竜の意味深な雰囲気も引っかかるしな。 とにかく、早めに用事を済ませて、会いに行こう。 竜の家も、オレの家同様、和風の平屋邸宅だ。 年代物の松の木や、池なんかもあり、ちょっとした和風旅館だな。 「お~い!こっち、こっち」 車を止めると、門の前に竜が立っていた。