え……て言うか、なにこの状況!?


アカリちゃんは僕の目の前で──ううん、目と鼻の先で立ち止まった。


そして手を差し伸ばしてくる。


──女の子って……女の子って、こんなにも大胆なのか?


まだ会ったばかりなのに、アカリちゃんが僕の体に触れてくる。


手……腕……二の腕……肩……首筋……頬っぺた……僕の肌の上を、指先が、這うように……。


あ……女の子の手って、こんなに柔らかいんだ……。


う、ああ……気持ちいい。


イイよ……アカリちゃんの手……。


こ、これはイケないことなんだろうけど、全然抵抗する気になれない。