「あ、もうこんな時間。ヤバい。起こしてたら……。じゃあ、またね」


別れ際、アカリちゃんはそう言って、僕のおでこにキスをした。


最初のキスよりもずっと……ずっと優しいキスだった。


彼女の熱い唇がはなれると、彼女でいっぱいだった僕の視界には、それまで見たことがなかった保健室の天井が広がっていて……


だ、ダメだ。


まだ、立ち上がれないや。


僕には刺激が強すぎたな……


それにしても、気持ちよかったなあ。


あのときの余韻が、僕のカラダ全体に響いているみたいで、まだ疼いてるよ……