「キカイ」の子

冬彦が居心地悪そうに座っていると、その様子を見ていた聡は溜め息を吐いた。








「冬彦……何故テストをサボったの?」






今度は郁恵が冬彦に訊いた。








しかし、冬彦は答えられなかった。





夏美のことは聡逹には黙っていたからだ。











冬彦が黙っているので聡はまた溜め息を吐いた。










「冬彦……黙っていては分からないぞ…」




「………。」





「冬彦…?」





郁恵が冬彦を、彼の顔色を伺うように見た。







冬彦はそれを嫌い、郁恵から目をそらし、俯いた。








「冬彦っ!」



聡はそんな冬彦の態度に激昂し、机を握りこぶしで叩きながら怒鳴った。