「キカイ」の子

次の日の朝、冬彦は一人で学校に向かっていた。






…あれ?透、いない?







冬彦は昨日、透と別れた場所に来ると、彼の姿が見えないことを変に思った。








…透、まさか先に行っちゃったのかな?









それから数分間、冬彦は透を待ったが、彼が現れることはなかった。









…透…










冬彦は、昨日透が消えていった道をしばらく見つめた後、名残惜しそうにその場を去った。











冬彦はその場を去りながらも、何度も後ろを振り返り、透を探した。









……今日の空…曇ってるな…









振り返る度に見えるどんよりとした空が、冬彦の胸を、少しずつざわつかせていた。