「キカイ」の子

それから数分間歩くと、透と別れる道に差し掛かった。






「それじゃあな。」







透はそう言って、片手を挙げた。







「うん。明日も頑張ろうね。」







「あぁ…じゃな!」








透は光の灯った目で冬彦を見た後、彼に背を向けて、歩き出した。








冬彦には、遠ざかる透の背中が、今まで見たことがないほどに逞しく見えた。









……僕も頑張らなきゃ……









冬彦は透から目を離し、心の中でそう呟いて、家へと続く坂に向かい、ゆっくり歩き出した。