「キカイ」の子

「なぁ…フユピコ…」






学校からの帰り道、冬彦の隣を歩いている透が口を開いた。








「何?」






「最近も…夏美のトコに行ってんのか?」





「ううん…夏美から、テスト中は来るな、って言われてるから…」






「……!…そうなのか…」







透は冬彦の答えに少し驚いたようだったが、すぐに平静を装った。






「何?どうかした?」







「…いや…単に驚いただけさ…ヤッパ、夏美は強ぇ…ってな…」







冬彦は透の言葉を聞き、ハッとした。








…そうだよね…もう…長くないのに…僕のことを優先してくれるなんて…








冬彦が少し暗い顔をすると、透はその背中を強く叩いた。







「テスト…頑張ろうぜ…な!」




しばらくの間、丸い目で透を見ていた冬彦だったが、すぐに笑顔になって、



「うんっ!」



と元気良く答えた。