「キカイ」の子

「あぁ~終わった~…」






今日最後のテストが終わるや否や、透は机に額を押し付けて、ぼやいた。








「とりあえず今日は何とかなったかな?…透は?どうだった?」








冬彦は透の方を振り返りながら、話し掛けた。









「終わったよ…色んな意味で…」








透は冬彦の方を見ずに、暗い声を出した。








「…ア、アハハ…そう…」






冬彦は苦笑いをして、机に突っ伏している透を見るしかできなかった。








「大丈夫だよ!透!まだ一日目じゃない!明日から取り戻そうよ!」








冬彦がそう励ますと、頭を押し付けていた透はガバッと起き上がり、光る目で冬彦を見た。








「そうだよな!まだ終わってねぇよな!……それに今日のテストはオレの苦手科目だったし…お~し…明日からやってやるぜ!」









……うわぁ…切り替え早いなあ……









輝く目でどこか遠くを見ている透を、冬彦は呆れた顔で見ていた。