「キカイ」の子

「お、おい…大丈夫かよ。」




冬彦があまりに苦しそうだったので、透は心配そうな顔で訊いた。






「だ…大丈夫…ちょっと胸が苦しいだけだから…」







冬彦は辛そうな顔で、胸を押さえながら答えた。






「おいおい…ホントに大丈夫か?」







「う、うん…」





透は冬彦の答えを聞いた後も心配そうな顔をしていたが、担任の長谷川が教室に入ってきたので、冬彦から目を離した。








冬彦は重い足取りで透の横を通りすぎると、自分の席に着いた。








…おかしいな…前ならあれくらい走っても何ともなかったのに………最近ひいた風邪がまだ治ってないのかな?…そういえば…何となく体も重いし……









冬彦はまだ荒い息をつきながら、少し痛む胸を押さえて、教壇に立つ長谷川をぼうっと見ていた。