「キカイ」の子

「だっは~疲れた~」



教室に着き、椅子に座った透は、そう叫びながら机の上に倒れた。






冬彦はその後ろで、洗い息をして立っていた。








「……か、勝ったぜ…」







透が苦しそうな顔で振り返り、冬彦に話し掛けた。






冬彦は肩で息をしながら、恨めしそうな目で透を睨んだ。








「…ズ、ズルイよ…突然走り出すんだから…はぁ…はぁ…」





「へへ…でも勝ちは勝ちだぜ…」







そう言って透は、悪戯っ子みたいな笑い顔を浮かべた。







「……はぁ…はぁ…」







冬彦は透に何か言い返したかったが、胸が苦しくて話すことができずにいた。