「キカイ」の子

「お~い!フユピコ~」





翌週の月曜日、登校している冬彦の後ろ姿に気づいた透が、彼に駆け寄りながら声を掛けた。







「おはよう。透。」






冬彦は笑顔で振り返り、透に挨拶をした。







「おう、おはよう。ついに…この日が来ちまった…」




透は冬彦の近くに来るなり、浮かない顔をした。





「どうしたのさ、透。元気ないね。」





「テストの日に元気になれるやつは少ないと思うぜ…」





「そうなのかな?」





「そうなんだよ!フユピコは頭良いからさ、テストって聞いても何とも思わねぇのかもしんねぇけどさ…」







「そんなことないよ。それに透だって、賢いじゃない。」






「五教科平均、九十五点のやつに言われてもな~…オレには何とか平均八十を取るのが精一杯だし…」






透はそう言うと、冬彦の方を恨めしそうな顔で見た。