もう1度その声を



休み時間になって、アタシは莉緒に全てを話した。





「でも、今は、あんたたちめちゃくちゃラブラブじゃん」


「そうだけど。別れちゃうの」



「で、あんたはアタシをかばって事故って死んだってコト??」



「ぅん・・・。多分」



「死んだと思ったのに過去にいるってコト??」


「そぉゆうコト」




確かに、あれは全て現実だった。

優真と別れたときの辛さは本物だったし、

車にひかれたときの痛みも本物だった。




「どぉしたんかなぁ。ってか、後ろ」



「え??」



「るーいっ」



「ゆっ!!!!優真!!!!」



「どしたよ。そんな深刻な顔してぇ。可愛くねぇぞ」


「実は、るい、頭おかしくなったの」



「大丈夫。いつもだから」



優真。別れる前の優真だ。

本当に、優真だ。