少年が引っ越してくる
前日の晩、
私──花岡樹里亜は
なかなか眠りに
つけずにいた。

眠れない、と呟いて
隣で寝てる母に
抱きついた。


母は困ったように
眠そうに笑いながら、
私の頭をなで
眠りにつかせる──。


いつの間にか私は
深い眠りに落ちた。