「おはよう、真理亜」

光輝は何事もなかったようにあたしに笑いかけた

光輝…コウキ…こうきっ!!

その笑顔がアノおぞましい夢をよみがえらせた

アノ男はどうしてあたしと光輝の幸せの邪魔をするの?

ねぇ、どうして??

『光輝…』

「真理亜…?大丈夫か??」

自分の名前を呼んだのに何にも言わないあたしを変に思ったのだろう光輝が不安げにあたしの顔を覗きこんできた

あたしはとっさに光輝の頬にキスをした

<大好きだよ☆>

そう言うキモチを込めて

光輝はびっくりしたみたいだけど、またにっこりした

でも、その笑顔はとても悲しそうだった

あたしは首をかしげた

だって、光輝が哀しい顔する意味が分からなかったから…