確かに呼ばれたわたしの名前…………。



それが信じられなくて、思わずあげられなかった顔をあげた。



そこには……赤い顔の月城くんがわたしのすぐ傍に座っていて…………



優しい笑顔でわたしの瞳を見ながら………



また………大好きだと言ってくれた…………………。









「~~~っ。…………うぇ…………っ…」



嬉しくて、信じられなくて、涙が溢れだした。



「………!?し、白羽……っ、泣かないで……っ。」



いきなり泣き出すわたしに戸惑って、月城くんが慌てた声を出してるのに…………



「…………うぅ~~っ!ダメ…ダメ…っ、と…止まらない………っ。」



わたしの涙は止まるどころか、次から次に溢れてくる。



「…………。」



月城くんは…そんなわたしをじっと見つめて……………



「…………泣かないで………。」



「…………!!」



優しく囁いて…………



そうっと…………








抱き締めてくれた…………………。










パパとは違う………初めて抱き締められた大好きな人の腕の中は、









パパと同じように、おっきくて、あったかくて、優しくて…………









だけど…………ただほっと安心するだけのパパと違って、










ドキドキが止まらなかった……………。