たまには買い物でも行くか……と、パパは立ち上がってなんだかちょっぴり上機嫌。



「今度はわたしがママにヤキモチやかれちゃうねっ。」



ヤキモチをやく可愛いママが簡単に想像出来て、思わず笑みがこぼれた。



ママだって、パパと同じくらいパパを愛してるんだよね!



「………協力してもらわなくちゃな?」



楽しそうに優しげな笑顔で冗談を言うパパにわたしも笑顔を返した。



「………協力のごほうびは新しいワンピースがいいなぁ~…?」



なんておねだりしながら、ちらっとパパを見たら……パパは苦笑を浮かべながら



「………まったく、さすが俺の娘だよ。……ママにはナイショだぞ?」



「………!………だからパパ大好きっ!」



パパの腕に飛び付いてわたしは満面の笑顔を向けた。



パパはちょっと遠い目をして……そういうとこはうさ(ママのこと)に似てるよ……なんてつぶやいた。









――――――――――――――――――…………



「………これ似合う?」



「………あぁ。……あっちは?」



ショップの店員さんの目をハートにさせたパパはわたしの試着を真面目に見てて…ちょっとおかしい。



だって……店員さんてば、わたしに………



『ステキな彼氏ですね~~!』



なんて……本気で言うんだもん!



確かにパパは若く見えるけどね………。
そんなふうに見えてるのかと思うと、実は親子だってば!なんて思ったら無性に面白かった。



こんなの本当にママに妬かれちゃうなぁ~!