今日はせっかくの日曜日なのに、予定のないわたしは暇人です………。



ふ……と、息をついて喉が渇いたから立ち上がって部屋を後にした。



リビングに行くと…………



「…………あれ~?ママは?」



いたのは珍しくパパ一人だけ。



パパがお家にいる日にママがいないのは、ラブラブ夫婦には実に珍しい。



「………《夜(ヨル)》と久しぶりにデートだって、ウキウキしながら出かけた。」



「………!」



なんだか面白くなさそうにしてるパパに思わず吹き出しそうになる。



「パパってば、実の子供にまで妬かないでよ~!」



「………。」





―――そう、



パパが言った《夜》は《藤間夜兎(トウマヤト)》という、わたしの4歳年下の弟で……12歳の小学生!



間違ってもヤキモチをやくような相手じゃないというのに……!



「………。」



まぁ……パパだもんね………。



パパはママを愛して止まない溺愛ダーリンだ。
それは…本当にいつまでたっても変わらない。



ママがいつまでも綺麗で可愛いのは、そんなパパがいるからなのかなぁ?



子供としては、そんなラブラブ夫婦に呆れたりもしちゃうけど……………



そんなふうに愛されて、ママって幸せだと……思ってる。