「…………朝に、なっちゃった……!」




緊張し過ぎてろくに眠れないまま、気づけば朝だった。



まるで遠足前の小学生みたいだよ………。



そんな自分に呆れながらもさっさとベッドから出て、用意を始めた。



朝ごはんを食べに部屋を出たら………




「………なんだ、早いな?しろうさ。」



英字新聞を持ったパパがいた。



「しろうさじゃないもんっ。白羽だもんっ!」



パパはわたしのこと、いつも しろうさ って言う……。(理由はママに似てるから)



わたしはちっちゃい頃のままの呼び方がちょっと照れくさい……。



「………。」



でも、パパにはまるで利き目なしで…口元をフッと緩めるだけだ。



パパはいつも余裕綽々の大人な男で……





むぅ……悔しいなぁ。