―――咲夜の日記



〇月×日



あの子が………、朝練の時に、また会いに来てくれた…………。


今だって夢みたいだ。


本当に……逢えて、しゃべったのか…?
動悸がうるさくて本当だと思い知る。


赤い顔をして……一生懸命にしゃべろうとしてくれてた。


仕草ひとつひとつが可愛くて、目が離せなかった。


なんで……君は、俺に逢いに来てくれた……?


あんなに一生懸命に……『練習がんばって』を言うためだけに……?


ずっとずっと逢いたかった。
話してみたかった。


だから、君が帰ろうとした時……


思わず引き止めた。


また明日の約束を……。


赤い顔をして…頷いてくれた。


少しくらいは俺のこと気にしてくれてるんだろうか……?


うぬぼれかも知れないけど……
そう思って…前に進みたい。


君と一緒に進みたい。





俺を……好きになってくれたらいいのに。




俺は、こんなに君が好きです。