日記を閉じて、まだドキドキと騒ぐ胸を押さえた。



そして……最後に起きた信じられないサプライズを思い出す。







……………………………………………



『……わたし、その…っ、……れっ、練習がんばってね……っ!!』



い……言った……!!


どうしよう…いきなり、月城くん引かないかな………っ!?



恥ずかしくて熱く火照る顔をなんとかしてあげると………




『…………!』



そこには………はにかんだような笑顔の月城くんがいて…………。



『………ありがとう…。』



そう………言ってくれた…………。



『………っ。』



どうしよう……っ。



それだけなのに、わたし……っ、泣きそうだった………!



『………じゃあ、あの行かなきゃ………』



涙がこぼれる前に後ろを向いた、その時――――…



『………藤間!』



『…………!』



引き止められた声に思わず振り返った。





ほんの少し……頬を染めた月城くんが……………



『………よかったら………また明日、…………ここで。』



『…………!!!』









わたしに………そう……言ってくれたんだ。