―――白羽の日記


〇月×日



どうしよう…っ、どうしよう……っ!?

神様………!!
いいや、むしろママ様……っ!?

わたし…!ついに月城くんとお話ししちゃったよ~~~っ!!!


ママに勇気をもらって今日は朝早く学校に行って……弓道場に行った。


いました……!穴が空きそうなくらい、そのピンと伸びた背中を見てました。


月城がゆっくりと弓を置いた時、必死に必死に声を出した。


『おはよう』


たった一言…これがあんなにも難しい言葉だなんて思わなかった。

顔は熱いし、ぎゅって握ってた手は汗ばむし………。

月城くんは、びっくりした顔で固まって………。


わたしに………、また、逢いたかった…って言ってくれた…………!


夢でしょーか……?


夢ならずっと覚めなくていい。


わたし……月城くんと同じ気持ちで……


あなたと、一緒の、恋したいです。



いっぱいいっぱい好きです。

ちょっとでいいから…(ほんとはいっぱいがいいけど…)


ねぇ……わたしを好きになってくれませんか?