「…………え…っと、その…っ!」


可愛らしい声に振り向けば、


真っ赤な顔をした彼女が……!


まるで必死に言葉を探してるみたいに一生懸命、口をパクパクさせていた。


「……また、来てくれたの……?」


気付けばそんな言葉が零れていた。


「………!」


彼女はハッと顔を上げて、大きく潤んだ瞳をさらに大きくして俺を見ていた。


自分の顔が自然と笑顔になるのがわかった。








「ありがとう……。君にまた、……逢いたかったんだ」


「………っ!!」





不意打ちに転がりこんだ幸せは


俺の背中を少し押してくれた。