「……なにそれ?まさか咲ちゃんが聞いてんの……?」


恐ろしい事でも聞くように、茜は俺を指差した。


俺はその指をパシリと叩き落として


「……悪いか?」


一言言って睨む。


「ぜんっぜん悪くねぇよ!!…や、驚いてさぁ。おまえがンな事聞くの初めてだからー…。……マジ?初恋?」


―――!!


そのセリフにボカンっと頭が沸騰した。


「……!!?」


それを見た茜はさらに驚いた。


「……もういい」


堪えられなくなってつぶやくと


「いや…!教えますよ!いくらでもっ!…どんな子っ??」


「――……」




俺はボソボソと彼女の特徴を茜に教えた。