「…………さ、咲夜くんと…………!

二人っきりでお出かけ出来たら……………っ

ゆ、ゆゆゆ…夢みたい…………って、考えてたの…………っ」



「……………!!!」



白羽は一息にそう言って、真っ赤になった顔を腕で隠してしまった。



俺…………自分に嫉妬してたのか…………



そう思うと、俺の体温も一気に上がった。



顔が……………熱い。



口元を手で覆ったままはぁ…と息をついた。



バクバクうるさい心臓のせいで息苦しかった。



それでも自分の呼吸を何とかととのえて…………



ゆっくりと、可愛い俺の彼女に近づいた。



顔を隠す細い腕をそっとほどくと………



…………潤んだままの黒い瞳と目があった。



「~~~……見たらだめ……」



「…………っ」



あまりに可愛いセリフを言いながらそらされた視線に胸が熱くなる。












「……………日曜日。

………俺の夢も叶えてくれないか………?」



「……………え……?」









「……………デートしよう……?」



「…………!!!」














俺にとっても………夢だった。