何か言いたいこととかあったのかな……?



伸びかけた手は…なんだったんだろう…………。



カチャカチャ……意味もなく、すでにお砂糖もミルクも入ってる紅茶をかき混ぜる。



お行儀悪いな…なんて思いつつも、くるくる回る淡い色のそれを見つめながらぼんやりと咲夜くんのことばかりを考えた。



「…………知りたいなぁ……。」



ポロリと本音がこぼれ落ちて………ごまかすようにぬるくなったミルクティーに口をつけた。



「……………。」



ママが作ってくれるミルクティーはいつもミルクが多め。
だけど、優しくてほっとする味………。



ちょっと手先が不器用なママの…愛情がこもったわたしの大好きなモノのひとつ。



咲夜くんはどんなものが好きかなぁ………?









なんて………つい、こんなふうにね………?



どんな些細なことだって、あなたのことが気になって…知りたくって仕方ない………。



どんどん欲張りになってるわたしの気持ち……………。



こんなの…嫌われたりしないかな……?



でも、



おっきくなる気持ちに戸惑って…不安にもなるけど











あなたを好きな気持ちが……まだまだ成長してるんです…………。










「…………また、手、繋いでくれるかな…………?」









こんな欲張りなわたしは………ダメでしょうか………?