「…………着替えて来るから、ちょっと待ってて。」



「…………うん!」



部室に向かう咲夜くんを見送って、わたしは部室前の手洗い場の前で彼を待つ。



一人になって、にんまり口元がゆるんじゃう………っ。



あんなに喜んでくれるなんて思わなかった。



咲夜くんの笑顔を思い出して胸がきゅうっとなった。



「~~~っ!」



いけない、いけないとバックを両手で抱えてそれをぎゅっと顔に押し付けた。



わたしったら変な子に見られちゃうよ……!



でも、胸の奥がきゅうってしてムズムズして………



とってもとっても落ち着かないんです………。



こんな調子でわたし…………



咲夜くんの隣を歩けるんでしょうか……………?














わたしったら………



幸せな悩みだなぁ………なんて。











「…………お待たせ。」



「…………!」