わかった…?………そう言って彼は少し頬を染めた…………。



わたし……まだ月城くんの名前すら呼べないのに…………



あなたからはこんなにも嬉しい言葉をもらっちゃった…………っ。








あの時のわたしが……嬉しくて堪らなかったみたいに…………



ねぇ…名前で呼んだら………それってあなたは、嬉しいですか…………?













「………っ!………ありがとう……………咲夜……くん………。」



「~~~~!!?」











わたしも、あなたに喜んでもらいたい…………。















「………っ…白羽……。ソレ…………嬉しくて、死にそう……………。」



「…………!」



片手で口元を覆った彼は……そう言ってわたしをまた喜ばせた。



だから、









「…………わたしも……!」



「~~~……!」












赤い満面の笑顔でそう返した。












嬉しくて、嬉しくて、死んじゃいそう……………。









わたしをこんなにも喜ばせる









あなたの名前は《特別》なんです。










呼べて…………嬉しい。