「…………見てる……?」



「…………うん……。」



弓を持ちながら、月城くんがニコリと笑う。



それだけでもう……わたしの心臓は跳ね上がる。



かっこいい…………。



ピンと伸びた背中を…ぽ~~…と見とれた。



わたし………こんなに近くに、いられるんだ………。



言葉もなく、弓が射られる音を聞きながら…ただただ見つめた。



「…………退屈させたら、ごめん。」



ふいに…月城くんが振り返って、そう言うとわたしに苦笑を向けた。



「ううん!………ぜんぜんしないよ………!わたしこそ……邪魔じゃないかな………?」



月城くんのステキすぎる姿をこんな近くで見られるのに、そんなのはありえない………!



わたしはむしろそっちが心配で恐る恐る聞いてみた。



「…………まさか!………その……ちょっと、緊張するけど………」



そう言って口を片手で覆った。



「………?」



やっぱり誰だって見られてるとそうなのかな………?



きょとんと首を傾げると



「………白羽が……好きな子が……そんな真剣に見つめてくれたら…………緊張するよ………?」



「~~~っ!!」