「これ、何をしておるっ」 大きな怒鳴り声に僕とお母さんはびっくりして振り向いた。 「何をしとるっ! 事情はわからんがそんな危ないとこに居たら死ぬぞ」 おじいさんはそう言って僕とお母さんの手を引いた。 お母さんは俯いたまま、幽霊みたいな顔で歩いていた。 隣にいる僕は、どんな顔してたのかな。