大きい美容室についた。
扉を開くと、カランッという心地の良い音が聞こえた。
「いらっしゃいませ―。
あ、海ちゃん。」
「この子の髪、明るい茶色に染めちゃって下さい♪」
「あら、可愛い子ね~☆
よしっ!お姉さん頑張ろうっと…♪
はい、こっちの席に座ってね~♪」
と…
成り行きに任せて全てが1時間で終わった。
「はい☆できましたよ~??
んもう!!可愛いすぎ!」
「は…はぁ…
ありがとうございます。」
鏡に映った自分は別人で。
少し気に入った。
私がイスの方に向かうと、
雑誌を見ていた海くんが私に気付き、
「可愛い~♪
やっぱ似合ってんね♪」
「あ…ありがと…//」
同い年の子から言われると…ちょっと……。
少し照れた私。
「お支払いは海につけとくから今日は帰っちゃいな??♪」
「えっ…いいんっすか!?」
海くんが目を輝かせながら言った。
「うん。
でも、支払いは海だよ??」
「あ―はい…
じゃあ学校戻ります!
ありがとうございました!」
そう言ってスタスタと歩いて行った海くんを見て、
私もペコッと定員さんにお辞儀して美容室を出た。
「海くん…!!
その―…ありがと…う??///」
「良いよ良いよ♪
可愛いし、よく似合ってんよ♪」
「あ…あのねっ
あたしが海くんに来てって言ったのは―…」
「知ってるよ。
優ちゃんでしょ??
あの子啓が好きなんっしょ??」
「な…なんで分かるのっ!?」
私はビックリして海くんに大きな声で言った。
「女子の諸君は顔とかで大体分かるね―♪」
声を出しかけた時、
私の携帯の着信音が鳴った。



