一方、優達は……


「だから!
なんで昨日私と啓を同じ部屋にしたのよ~……」


「別にいいじゃん!
啓くん情報も入ったんだし!」


優はピースをして笑う。


「啓くん情報ぉ?」


「うん。啓くん情報」


「…え…でも優って…」


「シーッ!
…啓くん情報はアンタのため!」


「は!?私?
なんで私が啓くん情報がいるの?」


「はぁ…
波流は鈍いなあ…」


「は?」


「アンタが啓くんを見る目は他の人より違うの!
こう……優しいってゆうか……
ズバリ恋しちゃってんのよ!」


「恋ぃ!?」


私が啓に恋……


絶対嘘だ。


「もし仮に付き合えたとしても…
釣り合わないだのなんだの言われるに決まってるじゃん……」


優はニヤッと微笑んで優のポケットに入っていた鏡を私に向ける。


「アンタは可愛い方よ!
安心しなさい?」


「自分で私可愛い~!なんて言える訳ないでしょ!?
もう~……」


私は何やら頭が混乱してきた。