優は海くんの隣に当たり前のように座った。


「え゙…ちょ…優!?」


「ん~?」


顔を上げてまっすぐ私の目を見る優の目ですぐに分かった。


「話しててくれるんじゃなかったの?」


「気が変わったのー。
良いじゃん!静かな人同士でさ?」


「はぁー……」


長いため息をついて、
もう座っている啓の横に座った。


「ゴメンね……?」


「ううん、別に……」


それから、
優達に前から話しかけられた時もあったけど、ほとんど話さなかった。


「ついたぞー!
A―1斑から出ろー」


バスが止まり、先生の声が響く。


バスを出て声を出す。


「んあ゙ーー!
疲れたあぁ……」


「しんどかったなー!」


全然しんどそうに見えない優と海くんとは裏腹に……


「だめ……
やっぱり酔った……」


「きもちわりぃ………」


酔ってしまった私と啓だった……―――