―修学旅行―


「うーん……
何も忘れてないよねー……」


最後にカバンの中をチェックして、
私は家を出た。


――――――
――――
――


「おはよー!波流!」


「はよー…」


「今日はこけなかったね!
偉い!」


優はいつもの倍のテンションで笑う。


「そだねー……」


「どうしたの??
いつもに増して元気無いね?」


「バス酔いしないかな……」


「そうゆう事心配するから酔うの!
大丈夫!あたしがいっぱーい喋ってあげる!」


「え…遠慮しときます……」


「えーなんでぇ?」


うるさいからだよぉ!!

と思いながら横目で見ていると、


啓と海くんが来た。


「おっはよー海くん!」


「おはよー!」


それから優と海くんは喋りだしてしまった。


「元気だよね…あの2人…」


「だな…
話聞いてるだけで酔いそう……」


私と啓は軽く愚痴をこぼしながら話していた。


「バスが来たぞー!
A―1斑!!」


先生の声が響く。


「優!!あたし等だよ。」


「あー…はいはい…!」


私達はバスに乗り込み、一番前の席に固まって座った。