『えぇ!?大丈夫ですか!?・・・・・・ってみのやん!!おい!お前どうしたねん!なにがあってん!』


隆太はチョーパニクっている。
たまたまサッカー部のものを体育館裏の倉庫から取り出しにきたところだった。

『りゅ・・・・た?』


涙で視界がぼやける。



『お前…その腕どうしたん…』
もう腕の下には、血の湖ができかけている。


『きられた…』

『なんでやねん!取り合えず立てるか?保健室いくぞ!』

実乃はさっきから、迷惑だっておもわれてんなら、隆太と少し距離を置こうかと思った。