ド ロ ボ ウ ネ コ (改)

「あの、オヤジ発言止めてくれませんか?」

「俺そんなこと言ってないよー」

「言ったじゃん!」

「言ってない」

「絶対言った!」

「そんなに言うなら聞いてみようよ」


結平がそう言ったとき、あたしは目の前にクラスの子がいることを思い出した。

その子はあっけにとられて目を丸くしている。

その見開いた目で今のやり取りを見ていたのだ。


「えっと…」


言い訳をしようにも、上手い言葉が見つからない。

明日学校で今日のことを話される。

あたしは覚悟するしかなかった。