ド ロ ボ ウ ネ コ (改)

「はぁー…」


大きくため息をして歩き始めた。

さっきまでうるさかったせいか、余計に辺りが静かに感じる。

自分の足音と虫の声がよく聞こえた。


「またねって、もう会わないのに…」


小さく呟いて空を見上げた。

空にはたくさんの小さな星が散らばっていた。


「……」


あの人には家に来て欲しくなかった。

お母さんに会わせたくなかった。

なぜかそう思った。

でも……

もう少し一緒に歩きたかったと、少し後悔した。