ド ロ ボ ウ ネ コ (改)

気付けばさっきの黒猫はいなくなっていた。


「……」


あたしは立ち止まって、来た道を振り返った。

少し変わった街が見える。


「ちーちゃん?」


結平があたしを呼んだ。

走って結平に追いつく。

そしてネコのように結平にすり寄った。

幸せな笑顔を浮かべて…




ニャー…





どこかの街の奥深くで、ネコの鳴き声が響いた。