ド ロ ボ ウ ネ コ (改)

「…そろそろ帰らないと」


思い立ったように、結平は立ち上がった。

それでもあたしはずっと座っている。


「ちーちゃん…」


結平があたしの頭に手を乗せた。

結平の温かい手を感じる。


「またね」


そう言うと、頭から手を離した。

そして静かに部屋を出て行った。